のんびりサイクリストに特にお勧めの Cyclemeter
「Cyclemeter」というアプリケーションがあります。自転車に乗った距離やその時の速度や心拍数などを表示するだけではなく、それらを記録として残して、あとから確認することができます。
自分は最初はキャットアイのサイクルコンピュータをメインにして、ロガーとして「Cyclemeter」を使用していましたが、最近メインのサイクルコンピュータとして「Cyclemeter」を使用して、その良さを再確認したので、紹介したいと思います。
「Cylemeter」には大きく分けて2つの機能があります。一つ目が自転車の走行状態を表示・記録する機能。もう一つが走行記録を閲覧する機能です。
走行状態を表示・記録する「スポーツ時計」
サイクルコンピュータとしての機能はこの「スポーツ時計」の画面に集約されます。
標準では、起動時に表示され、以下のものが表示されます。
- マップ
- 走行データー(走行時間、速度、距離、消費カロリー)
- 時間ごとの速度のグラフ
これらは、設定画面で表示する項目を切り替えることができます。
また、表示はされなくても、高度が記録されます。また、心拍系と連動していれば心拍数も記録されます。
走行開始時に「スタート」ボタンを押し、「ストップ」で測定を一時停止します。「ストップ」したあとに「完了」を選択することにより、1つの走行記録として保存されます。
ちなみに、「ストップ」したあとに「スタート」を選択することができるので、コンビニなどで補給を行う場合などは一時的に記録を止めることができます。
自転車の走行記録を確認する「カレンダー」
走行記録は「カレンダー」か「履歴」から閲覧することができます。自分はカレンダーが使いやすいので、カレンダーから履歴を参照しています。
カレンダーを表示して、走行記録のある日を選択します。
画面の下に、その日の走行記録の一覧が表示されるので、走行記録を選択します。
走行記録の表示画面では、走行記録のサマリ、走行記録の出力などの操作一覧、マップ表示、グラフが表示されます。
Cyclemeter をサイクルコンピュータとして使う
自転車のハンドルに固定する
Cyclemeter はスマートフォンをカバンの中に入れっぱなしにして、ログアプリとしても使えるのですが、せっかくなのでサイクルコンピュータとして使ってみるほうがおもしろいです。
サイクルコンピュータとして使う場合は、スマートフォンをハンドルに固定するためのハンドルマウントが必要です。アマゾンで「スマートフォン 自転車ホルダー」で検索するとたくさん候補が出てきます。
私のお勧めは記事にもしましたが、RAMマウントのXグリップです。
走行中のスクリーンロックを抑制する
そのままの設定だと、走行中に無双差状態になってしまうので、設定を変更して使用中は画面がロック状態に戻らないように設定します。
以下の手順で設定できます。
右下の「その他」を選択
「設定」を選択
下にスクロールして「詳細」を選択
「画面のロック」を選択して「常にオン」か「記録中はオン」に選択します
Cyclemeter の強みと弱み
通常のサイクルコンピュータと比較すると、Cyclemeter には次のような特長があります
- 走行記録の閲覧・管理が恐ろしいほどに簡単
- ヘルスケアとの連携
- 夜でも明るい画面
半面、以下のような弱点もあります。
- 電池の持ちが今一つ
- 単体だとケイデンスが測定できない
- 速度があまり正確でない
少しですが紹介していきます。
夜でも明るい画面
実は「Cyclemeter」を使って一番感動したのがこれです。これだけだとスマホのアプリであればなんでもいいのですが、帰りの夜道でも明るくサイクルコンピュータが使えるのは非常に気に入っています。
走行記録の閲覧・管理が恐ろしいほどに簡単
先ほど紹介したカレンダー画面を見ていただければわかる通り、ログの管理が恐ろしいくらい簡単です。Cyclemeter だけでも完結しますが、外にログを取り出したい場合は走行記録の閲覧画面から出力でメールなどに添付して送ることができます。
この辺りは携帯電話の強みをフルに生かした機能と言えます。
ヘルスケアとの連携
Android 版は使っていないのですが、iOS 版だとヘルスケアに自転車の走行距離や消費カロリーなどを集約することができます。
これによって、ヘルスケアで運動記録を管理している場合は最初の設定でヘルスケアにデータを登録するようにしておけば自動で合算されます。
電池の持ちが今一つ
電池はスマホの電源を入れっぱなしにして常に GPS をオンにしているので、かなり消費速度が速いです。
つけっぱなしにすると3~4時間で電池切れになります。ただ、液晶画面の明るさを暗くするともう少し持ちます。
また、モバイルバッテリーを搭載するなどして、電池切れを防ぐことができます。
心拍計のタイムラグが大きい
Cyclemeter というよりは Apple Watch の問題ですが、心拍計のタイムラグが20秒くらいあります。ロードバイクで峠を登ったりしてリアルタイムで心拍数を知りたい人は専用の心拍計を使用したほうがいいでしょう。
しかし、タイムラグがあっても、Apple Watch をつけてさえいれば心拍数のログが取れるのはとても便利です。
単体だとケイデンスが測定できない
ロードバイクなどに乗っているとケイデンスが気になる方もいらっしゃると思います。Cyclemeter 単品だともちろんケイデンスは測定できませんが、Bluetooth接続のケイデンスセンサーを付けると、ケイデンスが測定できます。
速度があまり正確でない
GPS の速度計を使用しているため、速度の刻み幅が3~4km/hと大きく、ラグもあるので、あまりリアルタイムには測定できません。ただ、心拍数よりはあてになるような気がします。また、GPSの速度計の限界として、ローラー台で速度が測定できないという問題があります。
こちらも Bluetooth のスピードセンサーを付けることによって、回避することができます。