ラノベ感想

「陰の実力者になりたくて! 01」感想

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表紙はシドー君とシャドウガーデンの皆様です。

あらすじ

『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』
みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!?

主人公でも、ラスボスでもない。
普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。
この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、
力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。

これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、
「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、
どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……?

ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、
シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、
そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていくーー。

『小説家になろう』の超人気作が、加筆修正の上、待望の単行本化!

みどころ

なろうのランキング上位作品ということで、Web 連載から応援していましたが、ついに書籍化されました。

我らはシャドウガーデン…
陰に潜み、陰を狩るもの…

現代世界で陰の実力者になりたかった中二病の少年が異世界転生して、本懐を遂げる話です。
中二病のごっこ遊びから始まる、勘違いで国中を揺るがす羽目になるストーリーなのです。ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、大概はお約束展開なのですが所々に変化球が仕込んであり、なかなかに読んでいて手に汗握る展開になっています。

ああ、私 Munacky も陰の実力者になりたい人生だった…

シャドウガーデンの魅力的な手下たち

主人公が不意に助けた少女から始まる、秘密結社シャドウガーデン。主人公はごっこ遊びのつもりでも、手下の皆さんは真剣にディアボロス教団に立ち向かいます。そのギャップがまた、たまらない。

ネーミングギリシア文字のアルファベットになっているので、かなり安直ですが、キャラはかなり特性がでており、なかなかにわかりやすくなっています、。

ステキな友達

Muncaky がイチオシなのは主人公シドーの通う学校のモブ友達、ヒョロとジャガです。なんか、すげー適当なネーミングですが、こいつらの行動があるあるすぎて抱腹絶倒。しかも、Web版のキャラクター紹介には載っていなくて、「ここに出てないキャラクターは忘れてOKです」とか、書かれていて、しょんぼりですよ。

学校がテロリストに占拠

妄想ネタとしては定番の学校がテロリストに占拠されて主人公が陰ながら活躍します。

自分の学生時代にはあんまりテロリストに占拠される妄想とかはあんまり無かったんですが、今や定番ネタとしていくつかのWikiにもまとめられるくらいにまでなりました。

学校にテロリストがでるネタだと、七月鏡一・藤原芳秀コンビの送り出した「ジーザス」なんかをぱっと思い浮かべるのですが、先生が大体解決しちゃったりするんで、テンプレの学校テロリストものだとちょっと毛色が違う気もします。まあ、藤沢先生がやっていることは陰の実力者と同じようなものですが。

「陰の実力者になりたくて!」が打ち切られずに連載が続きますように!

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