表紙はヒロインの阿倍野先輩とレーラ・サカグチです。
あらすじ
公式より
現代に帰還したチート勇者、日常を満喫中!?
「小説家になろう」ローファンタジー部門、日間・週間・月間・四半期ランキング1位を獲った話題作、遂に書籍化!!「俺のステータス……この世界では実際のところどれくらいの力になるんだろう?」
異世界に転移して勇者になった森下大樹は、みごと魔王を打倒して日本に戻ってきた。大樹は身につけた力を隠しながら、平穏な日々を満喫していたが……。
この現代では人知れず妖魔や能力者が跋扈する、(今時珍しい)学園異能バトルっぽい裏の世界が広がっていたのだ!!「任せてください。俺が先輩を今より1.5倍は強くします。それも……数時間でね」
これは現代日本を舞台に、異世界帰りの最強勇者が、ステータスやスキルを使って無双したり、
学校一の美少女にパワーレベリングを施したり、友達を助けるために伝説の邪神と対峙する物語である。「それじゃあ、まあ、遠慮なく……いかせてもらうぜ!」 ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
みどころ
最近、すっかりと異世界ものばかり読んでいるような気がするMunackyです。そろそろ「異世界大好きおじさん」と呼んでくださいw。
この作品は異世界ものではあるのですが、異世界で魔王を倒した勇者が現代日本に帰ってきて、なお、力を失わずに無双するお話です。通常は異世界召喚されて、その世界でお話が続いていくパターンが多いのですが、本作品は魔王を倒したその先からメインのストーリーが始まります。
所々にひねりはあったりしますが、基本的には異世界で力を得た主人公の森下大樹が後見人となって、本のタイトルの通りにヒロイン二人を成長させていくお話です。1巻は阿倍野先輩がメインです。
激しい戦闘描写と陰陽師やバチカンなどの厨二世界のお約束満載ながらスリル満点のストーリー展開。そして、ヤンデレとツンデレのダブルヒロインでお腹いっぱいです。
性格にやや難ありの美少女に振り回されてワクワクできる人には間違いなくオススメの作品です。
異世界帰りの主人公・森下大樹
主人公・森下大樹さんの本作の見せ場はなんといっても冒頭のいじめられシーンです。
なんか、妙にリアルな描写で不良たちに追い詰められていく様は見ていて涙を禁じ得ません。
ひょんな事で異世界に召喚され勇者となって魔王を倒して帰還するのですが、あまり細かいことが気にならない性格のせいか、あんまり人間的には成長していないようです。
1巻では圧倒的な強さを誇ります。
メインヒロインの阿倍野先輩
どことなく<物語>シリーズの戦場ヶ原先輩を思わせるしゃべり口ですが、本作品のコメディさと相まって、多分中身はもっとポンコツ(褒め言葉)度合いが高いです。
先祖代々続く陰陽師の家系で、夜な夜な都内に跋扈する悪霊を退治しているというなかなかにステキなお嬢さんです。
「安倍」姓はなく、「阿倍野」というのは何か意味があるのでしょうか?気になって少し調べたのですが、安倍清明と阿倍野というキーワードの関係性については以下のサイトが詳しいです。
もう一人のヒロインのレーラ・サカグチ
イタリアからの転校生ながら、その正体はバチカンの特殊工作員。今更そんなベタな設定でいいのかと思わなくもないのですが、だが、それがいい。
スレンダーな美少女でツインテール、そしてツンデレと阿倍野先輩に負けず劣らずお約束が詰め込まれたテンプレキャラですが、1巻は主に助っ人的な役どころで、今後の活躍に期待です。
最大の謎、お母さん
そして、本作品の最大の謎が主人公・森下大樹のお母さんです。今のところ、どこか抜けているおっちょこちょいな見た目が幼女の主婦(って、設定だけでも何が何やら…)なのですが、多少のことには動じないキャラクターで天然なのか大物なのか今ひとつ判断がつきません。真ん中の幼女がお母さんですよ。自分でも何を言っているのかわからなくなってきました。
物語の今後でだんだんと正体が明かされていくのでしょうか?
Munacky はお話の中では美少女に振り回されるのが大好きです。