表紙を見ていただければわかる通り、今回は赤き誓いのパーティメンバーのメーヴィスとポーリンにスポットがあたります。
あらすじ
公式より
魔法のある異世界に転生し、
少女だけの新人ハンター“赤き誓い”としての活躍を始めたマイルたち。
今度の敵は、街の領主と悪徳商人、そしてワイバーン!?小説家になろう 43万作品の第2位!!!
続々重版! 累計5000万PV突破の人気作!
絶好調の第3巻です!
3巻の見どころ
若干のネタバレを書きつつ紹介していきます。
3巻は前半部分がポーリン、メーヴィスの生い立ちに関係するエピソード、間にちょっと良い話が挟まり、後半はワイバーン退治となっております。
3巻の見どころはいくつもあるのですが、一番印象に残っているのは、ベケット商会に討ち入りをするところです。そう、殴り込みではなくて、討ち入り。「おのおの方~」ってやつですよ。
新登場キャラクターのティリザさんがいい味を出しつつ、しっかりと年長者の働きを見せてくれて頼もしいです。
まあ、前半部分のポーリン編って基本的にやっていることは水戸黄門と暴れん坊将軍を足して2で割って、忠臣蔵成分を足したような感じです。時代劇でよくあるストーリー展開ながら、メーヴィスパパも参戦してきたりして、目まぐるしく展開が変わっていきます。
敵役のベケット商会の会頭と領主さんのやりとりとか、追い詰められた後の領主さんの挙動とか捨て台詞がまんま、ご老公とか将軍様に追い詰められた方々と同じようになっています。
そして、ポーリンさん黒いです。黒いよ…
そして討ち入りを果たした後に、メーヴィス家の事情を片付けます。
そして、後半戦のワイバーン討伐については、パーティは綿密な分析と計画を立てます。確かにワイバーンって、空を飛べるので、危なくなったら逃走しますよね~。モンハンでリオレウスがピンチになって死にかけても遠くに逃げないのが不思議でなりません。ゲフンゲフン。と、真面目に他のパーティがなぜ失敗したか、それなら自分たちはどうするかなどの計画について話し合っています。流石、FUNA先生、説得力がある描写ですのう。
だ・ま・さ・れ・た
実際に戦闘に突入してからのピンチを行き当たりばったりの策で想像の遥か斜め上をいく展開。マイルの悪ノリでなんか、とてもダメダメ(褒め言葉)な感じです。さっき、感心していた気持ちを返せ~。
具体的に、どのようにダメダメかは本編を是非読んでいただくとして、下のコマを見て貰えば、雰囲気がわかるかと思います。
こんな乗りで戦闘が続きます。
随所に溢れるパロディ
3巻で特筆すべきなのは随所に詰め込まれたパロディネタ。良くこれが商業ベースに乗せられたなと感心するとともに、FUNA先生って、何歳よ?と思わずには入られません。
わかる範囲で紹介しますが、そのすごさ(酷さ)がわかっていただけると嬉しいです。
- 心に棚を作れ
- アーバンスプラッシュ!
- 約束された狩り場の剣
- この私が、この程度の必殺技を身に付けるために、特訓を必要としたとでもお思いですか?
- ガンジーでも助走をつけて殴るレベル
- せっかくだから私達はこの赤い依頼を受けるわ
- お腹の中に、火炎袋とかの内臓があって
- 雷の鳥一号、発信用意!こんな魔法の、超火焔砲(レーナガン)!!
- 技の名前は「八つ裂き光輪(ポーリン)」です。
- し、知っているのか、マイル!
- 胃の笛の術とかカミカゼの術とか
- 親方!空からワイバーンが!
随所に散りばめられたネタでニヨニヨしてしまいます。