ラノベ感想

「異世界人の手引き書 3」感想

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表紙はゼストとベアト、トトの三人です。背後の人影は気にしない、気にしない。

あらすじ

ヤンデレお嬢様と無事結婚、新婚旅行を提案するゼスト。だが、突然の隣国の侵略で戦地に駆り出されてしまう! どうにか戦争を治めるが、旅行をすっぽかしてしまったゼストに、お嬢様から血塗られた手紙が届き……?

みどころ

いよいよ、隣国との戦争が始まります。

戦争の描写はまあ、世界観を裏切らない程度の深刻さと主人公のゼストの俺TUEEE、というか、俺たちTUEEEという感じで、あまり悲壮感はない感じなのですが、主人公がいない場所での辺境伯様や師匠と養父の会話を覗き見るに相当ギリギリのところであったのだなぁという感じです。

この絵を見ると、別の意味でギリギリですけど…

1巻では辺境伯領を中心に、2巻では帝都と主人公の活躍の舞台がどんどんと広がってきましたが、3巻でようやく帝国を飛び出して、外に出ていきます。そして周りにどんな国があるのか、そこで色々な人たちが色々な生活をしていることが垣間見てきます。

残念ながら、この作品は販売不振で3巻で書籍化が終わってしまいます。続きが気になる方は是非なろうをご覧になってください。

広がる世界

今回、隣国との戦争になりますが、隣国との戦争は比較的あっさりと終了して、さらにその隣の教国へ行ったり、エルフの国が言及されたりと世界が広がっていきます。話が進むごとに順調に世界が広がっていくのは異世界ものの醍醐味といえましょう。

地図が無いのが残念でなりません。

新登場の女性(?)キャラクターたち

3巻で、新登場の女性キャラクターがてんこ盛りです。猫獣人のカタリナさん。メイドのメディアさん、そして、教国のシスターと教皇様となかなかの曲者揃いです。

冥土隊の隊長こと、メディアさん。麗しいお姿です。相方のターセルさんと良い感じです。所々に返り血が付いていますが、気にしない、気にしない。

そして、脳筋ばかりのこの世界において、貴重な文官の才能を見せつけるカタリナさん。

このお話は主人公ゼストが書類仕事や内政に悩んだりする描写もあって、なかなかに文官様の活躍も(そして苦労も)描写されています。意外とといっては失礼ですが、描写は細かいんだよなぁ。

教国のシスターは3巻ではあまり出番がありませんでしたが、良いキャラです。

シスターの活躍が読みたい方はぜひともなろうのWebサイトで続きを読んでください。

世界が増えてくるに従って、登場人物も増えていきます。そして、そのどれもが一癖あるおかしな(褒め言葉)人たちです。

特に、冥土隊の隊長のメディアさんと猫獣人文官のカタリナさんの掛け合いがいいです。

書籍化打ち切り、そしてなろうの更新も止まった世界

書籍の販売不振により3巻で打ち切りとなってしまった本作品ですが、3巻の発売が2017年5月、なろうの最終更新日が2017年6月13日と打ち切りが決まった時期は3巻の発売よりも前でしょうから、打ち切りが決まってからも数ヶ月はなろうの連載が続いていたことになります。

あの頃、なろうではかなりのページビューを誇る本作品の売れ行きが今ひとつで、狭い範囲かもしれませんが、それなりに話題になりました。Google 検索でも「異世界人の手引書」で検索をかけると検索候補に「爆死」とか「打ち切り」といったキーワードが並びます。

ファンの自分でもかなり堪えましたが、たっくるん先生の心中はどれほどの思いであったか…

書籍版が売れなくなった理由はいくつかあるのでしょうが、Web版と書籍版の違いがほとんどなかったのと、異世界召喚された勇者が俺TUEEという作品がだんだんと食傷気味になってきたタイミングの書籍化だったのが痛手だったのかなぁと思っています。

書籍となろうを並立させるのは難しいとは巷でも言われていますが、打ち切りが決まってからもしばらく精力的に更新を続けていたたっくるん先生は凄いとただただ脱帽です。

あとがきによると書籍は3巻で決着してしまいましたが、Web には倍以上のテキストが掲載されています。書籍だけ読んでいる人はあまりいないかとは思いますが、是非Web版も見てみてください

最後に、心に刺さった一節を引用して終わります。

神よ……この程度なら知らせても良いですね?
どうか、この手引書が日本にも届いていますように……。

届いてますよ、たっくるん先生。

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