ラノベ感想

「100年後に魔術書として転生したけど現代魔術師は弱すぎる」感想

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ざっぽん先生の作品です。表紙はミュールさんです。

あらすじ

公式より

最強の魔術書に俺がなってやろう!! かつて多くのダンジョンを攻略し最強の魔術師として恐れられたバラムは、弟子の裏切りによりギルドによって討伐されてしまった。 それから100年後。駆け出し魔術師のミュールは、新たな魔法を使うために魔術書を探していた。 目当てのものが手に入らず落ち込んでいたところ、胡散臭(うさんくさ)い露天商の男に、奇妙で貴重な本を格安で譲ってもらうことになるのだが……。 なんと、その魔術書こそバラムが封印され転生した姿だった!! バラムは裏切った弟子へ制裁するため、人並み外れた魔力を持つミュールに目をつけ、一流魔術師に育てることを決める!! 最強の転生魔術書と美少女魔術師のコンビが創る魔法世界の新しい歴史が、今始まる!!

みどころ

自分は「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」の方は Webで追いかけているのですが、こちらは初めて読みました。

タイトルだけを読むと魔術書が主人公のように見えますが、主人公は表紙を飾っているミュールさんで、導入部分以外はミュールさんの視点で物語は進んでいきます。

冒険の始まりということであまり世界を巻き込むような派手な話にはならないのですが、ざっぽん先生の丁寧なストーリー運びと情景描写のお陰でどのような世界のお話なのかをストーリーを追いながらしっかりと堪能できます。ご飯も美味しそうだし。

いくつかの冒険を通じて、田舎から出てきた少女が魔術師としての自覚に目覚めつつ成長していくというなかなかに正統派なお話です。

人死にはありますが、どの登場人物も前向きで明るいのはざっぽん先生の作風なのでしょうか。

魔術書の名前がネクロノミコンだったり、失われた大陸がアトランティスだったりと、ところどころ安直な名前が使われていますが、細かいことは気にせずに登場人物の掛け合いを楽しむのがおススメです。

魔術書とミュールさんの掛け合い

100年前の偉大な魔術師のネクロノミコンさんと新米魔術師のミュールの掛け合いでお話が進んでいきます。

タイトルによると「魔術書として転生したけど」ありますが、異世界ではない転生って珍しいですね。

なお、公式のあらすじではネクロノミコンさんが最強の魔術師バラムであると明示されているのですが、本編ではネクロノミコンさんの正体についてはあまり明示的に触れられていません。どこかにどんでん返しがあるのかもしれないとちょっとだけハラハラしながら読んでいます。(って、本編のどこかで明示されていたらすみません)

歴史が改変されてしまった謎解き

作中で早々に明らかにされますが、100年前の歴史がネクロノミコンさんの知っているものと、世間に伝わっているものが異なります。誰が、なぜ、どのように歴史を改変していったのか、ところどころに片鱗を感じながら、謎解きをしていく感じで読みすすめていくことができます。ちょっとしたミステリーですね。ロードエルメロイII世ほどの大掛かりではありませんが、この作品では100年ぶりに活動を再開したネクロノミコンさんと新米魔術師のコンビがこの謎にどのように挑んでいくのか今後が楽しみです。ロード・エルメロイⅡ世を見習ってホワイダニットに注目して読んでみようと思います。

あとがきより

この本はタイトルに巻数がナンバリングされていませんが、あとがきによると、続きが出るそうです。たしかに、歴史改変の謎には全然迫れていませんので、俄然続きを希望です。

興味にある人は是非、買い支えをぜひご協力を。部数が伸びると続編が軌道に乗るので Munacky は嬉しいなぁと思っています。

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