ラノベ感想

「幼女戦記 10」感想

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表紙はターニャです。この本だけは紙の本を買い続けています。

あらすじ

公式より

帝国という国家の砂はいずれ尽きる。
遺された時間は、あまりにも少ない。
砂時計の砂が尽きるまでに、人はそれぞれの決断を迫られる。
ある者は、そんなはずがないと運命に目を瞑る。
ある者は、破局を拒絶する道を選ぶ。運命だとしても、大人しく滅ぶ道理があろうか。
活路を求めて彼らはあがく。

そして、ターニャもまた『愛国者』という仮面の裏で誓う。
己は、絶対に沈む船から逃げ出す、と。
「……転職だ。転職活動しないと」

しかして、社会的動物に逃げ道は乏しい。
帝国軍とは必要の奴隷なのだ。
彼らは、手段をえらばない。

みどころ

10巻では末期戦とまでは追い込まれていないものの、だんだんと総力戦の限界が見えてきて、後がない状況での戦争終結の難しさにフォーカスが当たります。

敵も味方も総力戦です。開戦時のベストなコンディションはどこかに行ってしまい、新兵までが駆り出される始末です。日本軍で言うところの山本五十六の戦死、学徒出陣があった1943年の状況を彷彿とさせます。

政治的な決着点が見つからないまま、軍部将官の皆様の焦りだけが募っていく、そんな10巻をお楽しみください。

質で数を凌駕できない世界

幼女戦記の世界では魔導師は超常の力を持つものの、戦闘ヘリ程度の戦闘力を持つ存在として描かれています。

そんなわけで、潜水艦から出撃して敵の後背を脅かしたりなど、常人や戦闘ヘリにはなし得ないことができますが、魔力が切れたり補給がないと戦えないと言うことで、個人の限界点みたいなものが示されています。

「転生したらスライムだった件」の世界線ではこの力がなによりも優先され、物力を個人の力で覆すお話が満載ですが、「幼女戦記」の世界線ではもう少し現実世界に近いようです。そのため、戦争(それも総力戦)の様相も現実世界の2回の大戦を踏まえたような描写が多いです。

ちなみに、Munackyはどちらのお話も好きで、優劣をつけようと言う話はありません。その世界線で矛盾なく描写されていればオッケーです。

セレブリャコーフ

流石に10巻になり、東部戦線で揉まれただけあって副官のセレブリャコーフさんもベテランです。

ターニャと息の合ったコンビで敵を翻弄していきます。昔の狂言回し的な立ち位置が懐かしいです。軍人として成長する一方で少しだけ寂しさを感じてしまうのはMunackyだけでしょうか?

ロメール中将再び

話のわかる上司No.1 のロメール中将とのコンビが復活です。ただ、どこもかしこも余裕がないようで、2人の掛け合いがギリギリのものになっていて、皆さんの後のなさがよくわかります。

どこもかしこも怒りっぽくなってます。

ドレイク中佐との死闘

もはやターニャの因縁の相手となったドレイク中佐との死闘は今回も続きます。私ごときの解説は不要です。手に汗握る戦い描写は是非読んでください。

ドレイク中佐かっこいいなぁ、とだけ申し添えておきます。

疑心暗鬼と消耗する皆様たち

戦略的には行き詰まる帝国軍の皆様が何とか奮闘するお話でしたが、戦略的な劣勢を戦術的な勝利で挽回せざるを得ない皆様がどんどん消耗していきます。

善人たるウーゴ中佐、レルゲン大佐の心労はいかほどもものか…

そして追い詰められていく将官の皆様がだんだんと良からぬことを考えて、怖い考えになってしまっています。

そして、疑心暗鬼と消耗ぶりは連合王国の皆様も同様のようです。

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