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「鮫島、最後の十五日間 20」感想

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下書きの鮫島が涙をそそります。そして、覚悟完了の表情が全てを物語ります。

あらすじ

公式より

熱き力士の冷酷な一場所、十五日間の記録と記憶。十三日目、鮫島と虎城部屋のもう一人の虎・猛虎との大一番。火竜と王虎が宿る鮫島の「力」の相撲を「技」で跳ね返す猛虎。相撲を愛した者同士のぶつかり合いの果てに……。

みどころ

猛虎戦の後半、でついに決着です。
読む方も息をするのを忘れるくらい熱く、そして骨が軋み肉がちぎれるほどの激闘です。

自分の拙い言葉で紹介するのもおこがましいのですが、この20巻は常にテンションが上がりっぱなしで休むところがありません。
(まあ、それを言うと王虎戦を書き切った18巻も同様ですが。)

佐藤タカヒロ先生は王虎戦を書き切った後、しばらく寝込んだそうです。それに続く、猛虎関との対決でどれほど消耗したのか計り知れません。

連載終了の衝撃

自分のアンテナが低いせいかもしれませんが、秋田書店は作者がお亡くなりになっても訃報を出すのが最後の作品の掲載後だったりして、佐渡川先生の時も衝撃を受けました。あの時も、「あまねあたためる」の掲載が終わってから、突然の訃報が掲載されたように記憶しています。

今回も、猛虎戦が終わって、さあ、ついに次は横綱との決戦きた!きたよ!と思ったら、最後のページの横のページに佐藤タカヒロ先生の訃報が載っていて、天国から地獄へと叩き落とされました。

ここに載せたのはコミック版のスクリーンショットです。連載時の訃報も残しておけばよかったと後悔しています。

何はともあれ、鮫島関の最後の15日目は永遠に訪れることなく完結となりました。鮫島関は読者の心の中で永遠に戦い続けることになるでしょう。

とはいえ、熱い猛虎関との死闘

18巻の王虎との戦いではお互いの気持ちを真っ向からぶつける戦いでしたが、猛虎関との一戦は両者ともお互い因縁を振り切った上で最上の相撲をぶつけ合う、まさしく相撲の真髄に迫るような取り組みです。

剛柔相済は武の基本とよく言われますが、「柔よく剛を制す、剛よく柔を断つ」の通り、剛と柔をバランスよく用いる必要があります。力だけではダメですし、技だけでもダメなのです。

そして、虎城親方の謎説明も健在です。

もう19巻まで呼んだ読者なら、虎城親方の謎説明にも必ず意味があることが分かっています。そしてそれを理解して猛虎関は強くなります。

もう、本当に激闘だけで1冊を書き切ってしまう佐藤タカヒロ先生に脱帽です。

そして、ネタバレになるので、書きませんが、最後の5ページには戦慄させられます。

Munackyは佐藤タカヒロ先生のご冥福とご遺族のご多幸をお祈りします。そして、佐藤タカヒロ先生の生きた証がより多くの人に届くことを願ってやみません。

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