Android 上での 1Passwordとアプリケーションの連携方法
前回は Android OS 上でのキーボード機能を使用して 1Password の機能を Chrome から使用すす方法を紹介しました。
今回は 1Password の本命であるスマートアシスト機能を使った連携方法を紹介します。
アプリケーション連携のカラクリ
Android では使用中のアプリケーションに対して他のアプリケーションが情報を取得できるようにするための仕組みがあります。
具体的にはブラウザの音声よみあげソフトが、ブラウザアプリから情報を取得して音声を読み上げるのに使用したりすることを想定しています。
1Password はこの機能を使用することによって、ブラウザで表示している Webコンテンツの情報を取得してURLからUserIDとパスワードの組み合わせを選んでユーザーにサジェストし Web のフォームに対してそれらを入力することができます。
こんな際どい機能が野放しになっているとセキュリティ上問題になるので、この機能を使用する場合はユーザーが明示的に設定を変更する必要があり、具体的にはブラウザアプリに対して 1Password からのアクセスを許可する必要があります。
1Password のスマートアシスト機能を有効にする
1Password のスマートアシスト機能を以下の方法で有効にします。
「設定」画面を開き、「スマートアシスト」を選択します。
「スマートアシスト」画面で「ユーザー補助」を選択します。
「ユーザー補助」画面出「1Password」を選択して、スイッチをOnにします。
1Password がどんな機能を使用するのか表示されるので、「OK」を選択します。
これにて、準備完了です。
1Passwordのスマートアシスト機能でユーザーIDとパスワードを入力する
早速、Chrome でユーザー ID とパスワードを入力してみます。またしても小田急のサイトを例にしてやってみます。
まず、会員番号の入力フォームを選択します。
そうすると、「1Passwordを使って入力」のポップアップ画面が出てきますので、ポップアップを選択します。
ロック解除の画面が出るので、指紋認証を行うか、マスターパスワードを入力します。
1Password でアカウントの候補が表示されるので、アカウントを選びます。
会員番号とパスワードが入力されました。あとはログインボタンを押すだけです。
まとめ
スマートアシスト機能を使用することにより、Windows版や Mac版とほとんど同じ使い勝手で使えるようになりました。
スマートアシスト機能をオンにしてしまうと、1Passwordに使用しているアプリの情報が筒抜けになってしまいますが、そこを疑い始めるとそもそも1Passwordにパスワードを保存することすらできなくなってしまうので、合理的に考えて、スマートアシスト機能を使用しています。
とはいえ、トレンドマイクロが Web の閲覧履歴をサーバーに転送していたような話もあるので、どう転がるかわからない世の中ですが。