ラノベ感想

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員III」感想

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表紙はマインとルッツ、トゥーリ、ベンノさんです。それにしても何というマインの表情(号泣)

あらすじ

公式より

久し振りに神殿へ帰還したローゼマインは神官長らと共に、神殿長としての仕事に明け暮れていた。奉納式や印刷業関連、数多くの面会、書類業務など、日々は慌ただしく過ぎていく。
 季節は冬の終わりへ。ローゼマインの周辺は変化が止まらない。早くも一年生が終わろうとする貴族院では、全領地を集めたお茶会を開催する必要に迫られ、最終学年の領主候補生や側近が卒業式を迎える。領地の繁栄のため、自身の婚約話まで浮上。そして、何より懸案だった、下町の面々との別れが近づく……。
 見果てぬ夢への「約束」を胸に、立ち止まってはいられないビブリア・ファンタジー!
 書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!

みどころ

細かいエピソードの積み重ねで、やっていることはあいも変わらず本作りなのですが、一年で季節は繰り返しても着実に世の中が動いていることを感じさせる巻でした。

着実に世の中が動いているというのがポイントで、突発的に大事件が発生するというよりは前々から予告されていた時期がとうとうやってきたという描かれ方がされています。そして、登場人物の殆どがそれを受け止め、乗り越えようと頑張っています。

あらすじでも少し触れられていましたが、ローゼマインが1人前の貴族として扱われるために、今まで続いていた人間関係に変化が訪れます。

そしてそれらをなんとかして乗り越えていく登場人物の皆さんたちの思いに目頭が熱くなります。

1年という期間の長さと短さ

この巻でローゼマインが貴族院に通い始めて1年が過ぎます。40過ぎたおじさんになると1年なんてあっという間に過ぎてしまいますが、ローゼマインが学園で過ごす1年はいろんなイベントがあり、1年で着実にみんなが成長しているのだなということを感じさせてくれます。

自分も人の親をやらせてもらっているお陰で1年で色々なことを体験させてもらっていますが、それでも1年なんてあっという間に過ぎて行きます。ルーチンの繰り返しでは老けるのが早くなるとはよく言われますが、なるべくいろんな刺激を受けて、自分自身を成長させて行きたいものです。

ふえてきた 登場人物

「本好きの下剋上」もシリーズを重ねるにつれて登場人物がどんどん増えて行きます。地の文が基本的に人名で書かれているので、結構頻繁に「あれ、このキャラって、だれだっけ?」となり、巻頭の人物紹介のお世話になります。

自分はKindleで読んでいますが、人物紹介と行ったり来たりするのは神の本の方がやりやすいですね〜。

また、Kindle では人物紹介のページが画像になっており、字を読める大きさに拡大するともう少し解像度を細かくしてほしいなぁと思ってしまいます。

ユストクス

この巻で1番キャラが目立ったのが、今まで毛色の変わった文官という位置付けのユストクスさんです。まさか、そういうキャラだったとは…

レッツ、ユストクスさんを探せ!

ただ、毛色が変わっているだけでなく、有能なところもしっかりと見せつけるあたり、いい感じです。神官長のフェルディナンドに物怖じしないのは前からでしたが、今回の活躍(?)でかなり好きになりました。

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