今回の表紙はアインズ様とヤルダバオトです。
あらすじ
公式より
四万の亜人連合の軍勢に包囲された聖王国。
聖王国最強の聖騎士レメディオスの指揮のもと、防衛作戦が実行されるも疲弊した人間軍は亜人の蹂躙を止められない。
王としての約束を果たすため、
魔導王アインズは魔皇ヤルダバオトとその配下メイド悪魔にたった一人で立ち向かう。
そして――紅蓮の炎につつまれた聖王国は救済されるのか――正義に導かれる13巻。
「正義に導かれる13巻」とは突っ込みどころ満載です。
みどころ
前巻から引き続いて聖王国編です。
国王となったアインズ様が国の立場を盤石なものにするために活躍します。
13巻の見所は4章の攻城戦と6章の銃兵と弓兵でしょうか?
若干ネタバレすると5章のタイトルが「アインズ死す」となっています。
おそらく読者は誰一人、死ぬとは思っていないだろうなぁ(ジト目)。ちなみに自分は笑ってしまいました。
まあ、作中の登場人物もわかっているようで、5章と6章の幕間のジルクニフとロウネのやりとりが全てを物語っています。
「本当に滑稽なことを書いて来るものだ 。お前は魔導王陛下が亡くなられたということをどう思う ? 」
「まず間違いなく 、絶対に 、それ以外ないというぐらいの確率で超大噓ですな 」
アインズ様とデミウルゴスの壮大なプロレス
まあ、今回の聖王国のいざこざも言ってしまえば、デミウルゴスが騒動を起こしてアインズ様が解決するというマッチポンプ、つまりプロレスなわけで、アインズ様の見せ場があまり緊迫感がない感じです。盛り上がるんですけどね~。
ヤルダバオトとの最初の対決の場もパーティメンバーの模擬戦みたいな様相で、それはそれで面白いのですが、個人的にはどうやってお話が転ぶかに興味があるので、若干乗り切れない感じでした。
ネイアとシズ先輩の潜入劇
その代わりと言ってはなんですが、目つきの悪い少女ネイアとプレアデスのシズ先輩がスリルあふれる潜入劇を繰り広げます。
ネイアとシズ先輩が藍蛆(ゼルン)の王子を助けるために敵の城に潜入します。シズ先輩は大丈夫そうですが、ネイアさんがピンチになるとドキドキですよ。
二人の距離感もいい感じに近づいてきて、最後はお友達認定されます。部下のメイドに友達ができたことを嬉しがるアインズ様が可愛いです。
ネイアさんとアインズ様の掛け合い
従者としてアインズ様に付き従うネイアさんですが、だんだんとアインズ様の仕草や表情が読めるようになってきているのが素敵です。骸骨なのに仕草で感情がわかってしまうというのは素敵です。
そして、ネイアに見つめられて、目つきの悪さのため内心怯えてしまうアインズ様が可愛い。そして、アインズ様からの贈り物でサングラスのようなマジックアイテムで、ネイアさんを強化するあたり、うまい感じです。
生物学的な色覚の相違におけるディスコミュニケーション
今回、自分のツボにはまったのが、ネイアと藍蛆(ゼルン)の王子の間で色に関するディスコミュニケーションが発生していることでした。
種族が異なれば色に関する感じ方も当然異なるはずで、今回はこのディスコミュニケーションがストーリーに意外性を与えています。まあ、色覚細胞とか感覚器官の作りが違うと話が合わなくなるんだろうなぁ。その割には蛆虫が普通に人間の言語でコミュニケーションを取っているわけですが…
虫だと複眼で、可視光の周波数帯が人間よりも高いそうなので、そんなこともあるのだろうなとは思います。
Munacky はネイアさんや「ポーション頼みで生き延びます」のカオルさんみたいな目つきの悪い少女が好きなようです。