本国がひと段落ついて新章に突入です。表紙はゴッゴルのロコロコさん。
あらすじ
公式より
みどころ
今回もいろんなエピソードがありますが、見所は前半の暗黒大陸編と後半の「ゴッゴルちゃんは見た」の2つを推したいです。
とはいえ、今回の一番のみどころは全編を通じてゴッゴルさんの愛しさと、切なさと、心強さです。
ワープゾーン
ロールプレイングゲームのお約束であるワープゾーンが登場。今回のお話の全てはここから始まります。暗黒大陸に通じるワープゾーンとは知らず、タナカさんがワープします。でも、実際にこんなものがあったら、行き先がわからないと怖くて使えないよなあ。
自分もドラクエの旅の扉などはガンガン攻める口でしたが、実際にどこに行くかわからなくて、帰ってこれる保証もなければ、飛び込むのは本当の勇者なのでしょう。
魔王と、勇者の存在について
この作品にもとうとう勇者と魔王の存在が明示されます。あと、聖女様とかもいるようです。このあたりの話は今後膨らんでいくのでしょうか?
ちなみに西の勇者と東の勇者の二人がいるようです。
ダークエルフのダークムチムチさん、再登場
暗黒大陸でばったりダークエルフのムチムチさんと再会するのですが、タナカさんとの掛け合いが良いです。個人的にタナカさんの以下のセリフが共感を持って心をえぐります。
同じ女性と会話をするのでも 、お金を払って頂戴するガ ールズバ ーでの接待ト ークより 、悪態ばかりであっても 、無料で頂ける客先でのクレ ームのほうが非モテ的には価値があると主張したい 。
相変わらず虫がダメなタナカさんがかわいい。
大きくなるタナカパーティと繰り返すベタネタ
暗黒大陸編において、途中でタナカさんがいろんな冒険者を救いながら、どんどんとパーティのメンバーが増えていきます。
そのやりとりがアメリカンな感じでベタすぎるのと同じようなネタの繰り返しで、楽しすぎる。桃太郎もびっくりです。
イラストまで繰り返し用意されています。以下は1枚目。
同じ構図で2枚目もw
タナカさんの視線の先が気になりますが、イラストの気合いを入れてまで繰り返されるベタネタ大好物です。
ゴッゴルさんとの出会い
ゴッゴルという種族については本作のオリジナルで接触した人の心が読めるという特殊能力のため、迫害されているそうです。妖怪サトリみたいな感じでしょうか?
ゴッゴルの名前はロコロコさんと言います。ロコロコさんはゴッゴル族の中でもさらに力の強いハイゴッゴルのため、触れずとも近くによるだけで心が読めてしまします。
そのため、タナカさんはいろんな妄想を垂れ流すのですが、それを持ってしても動じません。強いぞ、ロコロコさん。
この作品の地の文はかなり凶悪なセクハラまがいの妄想を垂れ流していましたが、それがロコロコさんに襲いかかります。それでも負けないロコロコさん凄いぞ!
一方で他人とのコミュニケーションに飢えているため、危うい一面を垣間見せます。ロコロコさんと普通に会話できるタナカさんとの最初の別れのシーンです。タナカさん、なかなかのイケメンですね。
ところが、この後、ロコロコさんはタナカさんに会いたい一心で事件を起こします。どのような事件かは是非、読んでみてください。
まあ、クールなようでいて、危うい、そして可愛くて、頼りになる。そんな美味しいところを持って行くロコロコさんが素敵すぎます。
閑話・ゴッゴルとは
ゴッゴルという単語を知っている人はかなりの古株かもしれません。Wkipediaとか読んで貰えばわかりますが、元々は検索に引っかからないバズワードでSEOコンテストで使用された単語です。
ゴッゴルという単語をはやらせて、一番検索された人が勝利! みたいなイベントをやっていたのですね。
今となってはゴッゴルの検索結果は MだSたろう先生の独壇場ですよ。恐るべし、MだSたろう先生。継続は力なりですね。閑話休題。
ゴッゴルさんは見た
後半はホームのドラゴンシティに戻ってきて、大所帯で首都カリスまで移動します。そこでタナカさんが事件に巻き込まれますが、色々な人の心が読めるゴッゴルさんが回答係となって、謎解きが進んでいきます。
その姿は、まさしく「家政婦は見た」です。
途中までは謎解きに「おお〜」となって読んでいたのですが、謎解きが終わったとに明かされる謎解きとは全然関係ない真犯人の所業に唖然とすること請け合いです。やっぱり、この作品、残念すぎるキャラクターのオンパレードですよ。まさか、そんな結末が待ち構えているとは…
そしてエステルパパさんは他人の娘さんとはいえ、娘さんのことになると良い人になるようです。
Munacky はゴッゴルのロコロコさんを応援しています。