少し前に、自転車の前照灯についての記事を書きましたが、同じ前照灯でも具体的にどう違うのよということを掘り下げてみたいと思います。
VOLT 800
リチウムイオン電池を搭載した明るいモデル VOLT 800。おそらく普段使いするならこれ以上バランスのとれた前照灯はないと言っても過言ではありません。
一応、ランプ部とバッテリー部は取り外しができますが、買ってから一度結合すると、ほとんどばらすことはありません。
給電は USB Micro 端子で行います。底面のゴムキャップを開くと
USB Micro の端子が出てきます。0.5Aと1.0Aの給電に対応しています。2A以上の急速充電には未対応です。
重量、明るさ、サイズを高いバランスで成立させており、価格を除けばこれ一台でなんでもできる優れもの。
明るさもローモード、ミドルモード、ハイパワーモードの3通りのほか、点灯+点滅モード、点滅モードをサポートしています。個人的には点灯+点滅モードが面白いなと思っていて、ローモードで常時点灯しつつ、瞬間的にハイモードに切り替わり明るさにメリハリを持たせます。このモードであれば、前照灯の要件を満たしつつ、他の車両にアピールできます。
まあ、個人的にはこのモードと点滅モードは自分の目が疲れてしまうので使いませんけれど。
Uno
CAT EYE の前照灯シリーズで最も軽いモデルです。カタログによるとJIS規格の最低ラインの400カンデラをサポートし、前照灯としての要件はパスしている模様です。
後ろにある電源ボタン長押しでスイッチのオン、オフができます。
そして、レンズを回転させて引き抜くと電池が交換できます。
電池は単三電池1本なので、1.5ボルトで駆動されていることになります。
VOLT 800 と Uno を実際につかって 比較してみる
正直なところVOLT 800 を使っていて、怖い思いをしたことはありません。街中でハイパワーモードを使用すると明る過ぎて迷惑なくらいです。逆に Uno は街灯のないところで使用するには明るさが不足していて、命の危険を感じます。Uno は照射範囲が狭いため、たしかに10m離れたところを明るく照らすことができるのですが、せいぜい直径1m程度です。これで夜の山道を走るのは自殺行為と言っても差し支えないでしょう。
VOLT 800 で山道をミドルモードで撮影した映像がこちら
周辺の柵や溝の蓋など明るく照らし出されています。
そして、Uno で撮影した映像がこちら
VOLT 800 で撮影した箇所で全く同じように撮影しています。光が当たっているところは見えますが、周辺はほぼ真っ暗です。確かに10m先を照らすことができますが、これでは山道を走るのは自殺行為といえましょう。
だが、一方で都会に住んでいて夜の山道なんで走らないよという人にとっては Uno は薄くて、軽くて、安いという三拍子揃ったライトに思えるかもしれません。
ライト選びには自分がどのような状況で使用するかの要件分析が必要です。道交法を守るというのは最低限の要件として、それ以外に自分がどのような機能がライトに欲しいのか考えることが肝要です。