ラノベ感想

私、能力は平均値でって言ったよね! 4巻

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本の帯にあるように、今回、初めてマイルが本気で戦います。

あらすじ

世界最強との激突!
私、初めて全力で戦います!!!
日本の女子高生から転生し、剣と魔法の異世界でハンターとなった自称・普通の女の子マイル。
彼女たち少女4人のパーティ“赤き誓い”に、突然の依頼が飛び込んできた。
その裏には娘を思う父親の切ない願いが込められていて……

全力で依頼へと挑むマイルたち“赤き誓い”
少女たちと、人間を超える力を持つ獣人達との戦いの行方は! ?

そして、ついに伝説級の最強が動き出す!
“世界最強”VS“自称・普通の女の子”の決戦が始まる!

見どころ

ハンターとしての依頼を少しずつこなして、順調にハンター生活を送っていく赤き誓いの皆さんです。
今回も「せっかくだから赤い依頼を受けるぜ!」とコンバット越前のようなことを言って、調査クエストをこなしていきます。

ちょっとネタバレしますが、最初は獣人とその後は古龍と遭遇して、いろいろな局面を切り抜けていきます。

獣人たちとの戦闘も、レベルを上げて物理で殴るというよりは、知恵(?)を絞っていろいろな搦め手でお互いの被害を減らして、有利な立場になろうと必死です。そして、古龍との戦闘においてはメーヴィスさん、大活躍。血湧き肉躍る戦いです。

「命を大事に」の世界

この作品の安心して読めるところの一つとして、敵も味方も相手を問答無用で抹殺して終了と言うのでは無く、なるべくお互いに無益な殺生を避けてお互いの利益を最大化しようと努力しているところなのでは無いかなと思い始めています。

まあ、皆さんピンチになるとそんな思惑もかなぐり捨ててしまうのは仕方の無いところなのですが、衛府の七忍とかモーニングで連載していたバンデットみたいに命の軽い世界と比べると物語の傾向として、登場人物がリアリストでみんなが色々と考えながら必死にがんばっている描写が多くて素敵です。

誤チェストにごわす、で有名になった「衛府の七忍」です。

そして、こちらが鎌倉武士の赤裸々な日常を描いた作品、バンデット。

また、戦闘描写についても敵味方の作戦会議の様子も丁寧に描写されていて、お互いにどういう立場でどういう思惑を持ってことに望んでいるのかわかりゃすく提示してくれているのも説得力を持って読める一因になっていると感じています。

また、新しい登場人物クーレレイア博士もいい味出してます。こういう野次馬的な博士って、個人的には凄く好みです。
そして深まるティリザさんの謎。

新天地を求めて旅に出る赤き近いのメンバーと宿屋の娘、レーナちゃんとのお別れもほろりときます。そして、おいて行かれそうになったポーリンさんの涙目が良い味を出しています。

古龍が追いかけている世界の謎など、だんだんと世界の核心に近いところに話が流れていきそうな感じです。

読み切り

なろうのサイトには書かれていない第二王子とマルセラさんお話です。あの人は今?みたいなのりで、マイルの祖国ブランデル王国の近況報告になっています。
第二王子のヴィンスさん、良い味出していますのう。

そして、マルセラさん12歳にしてはしっかりしすぎです。アホみたいな小学生男子の父親としては、こんな娘がいてくれたらと切実に思うのです。

最後に

赤き誓いもマルセラさんも自分たちにできることを精一杯やりながら、人生を楽しんでいるように思います。筆者も40代中盤ですが、人生を楽しんで生きたいと思います。

この作品は読んだ人を元気にしてくれる効能があります。元気になりたい人は是非!

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