ラノベ感想

私、能力は平均値でって言ったよね! 1巻

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祝、アニメ企画スタートと言うわけで、今日はこの作品の紹介です。

あらすじ

私、普通の女の子です!!!

ユーモラスなファンタジーの傑作、登場!

私、アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18歳の日本人であったこと、幼い少女を助けようとして命を落としたこと、そして、神様に出会ったことを……

出来が良過ぎたために周りの期待が大きく、思うように生きることができなかった海里は、望みを尋ねる神様にこうお願いしたのであった。『次の人生、能力は平均値でお願いします!』

なのに、何だか話が違うよ!

3つの名前を持つ少女、剣と魔法の世界で、うっかりS級ハンターなんかにならないように気を付けて普通に生きて行きます!だって、私はごく普通の、平凡な女の子なんだから!

小説家になろう連載開始直後から人気爆発!
全38万作品の中で、四半期ランキング第2位となったユーモア溢れる傑作が早くも書籍化!

丁寧に作り込まれた抱腹絶倒のファンタジー

この作品は友人からなろう小説を進められて、読み始めた頃にランキングの上位になっていて巡り会った作品です。

当時から、すでに「なろう系は転生ものが多くて~」とか言われていたのですが、この作品も多分に漏れず転生して、うっかり強力な力を持ってしまった主人公のお話です。

基本的に主人公が持て余した力でいろいろなトラブルをやらかして、それを周りがフォローする形でお話が進んでいきます。

それだけではありきたりなのですが、この作品(というか、作者のFUNA先生)は丁寧なキャラクター描写とテンポの良い地の文による背景の丁寧な説明のため、いろんな意味で意表を突くストーリー展開が説得力を持っていることです。
世界観のリアリティは全然作り込まれて無いのですが、ギルドマスターやハンター学院の先生、護衛される商人など脇役の登場人物も丁寧に描写しているため、あまり頭の悪いキャラが出現せず、興ざめしません。

また、所々にちりばめられた少し古めのネットスラングやアニメネタなどどう見ても40代のおっさんがターゲットだろうという描写もちらほらあって読んでニヤニヤします。

ピンチらしいピンチも無く、基本的には頭を空っぽにしてファンタジー世界の日常のドタバタコメディを楽しむ物語です。エピソードごとの盛り上げ方も上手で、お約束な展開は多いですが、全盛期の全日本プロレス的な面白さといいましょうか、安心して楽しめます。

逆に大河ドラマ的なサーガなどはないので、そういうものを求めている人は向いていないかもしれません。

脳みそを空っぽにして女の子たちが活躍する様をゲラゲラ笑いながら楽しみたい人にお勧めです。

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